参考になるかわからないけど、うちの一例として。
長男が中学1年の終わりごろ、環境の変化と、心と身体が急成長する時期で、しばしば登校が困難な時期がありました。
私としては中学生活も何とか楽しく過ごせて良かったな~と安心していた矢先だったので
とても焦りました。
スクールカウンセリングにも毎週お世話になったりして、何とか彼の気持ちをサポートしてあげたいと懸命でした。
週に一日、多い時は三日ほど休んでいたころ
朝に体調不良を訴え、しばらく様子をみたあと学校に欠席の連絡をする。
すると、昼ごろには回復してきて
いつも通り、ゲームを始めたりするんです。
それを見て、「元気になったなら、送っていくから、今からでも学校に行ったら?」と声をかけますが、「無理・・・」と返事が返ってきます。
でも、いつもと変わらない様子でゲームをしている姿を見ると、こちらはどうも、そわそわと落ち着かなくなってしまうんです。
で、「このまま不登校になってしまうんじゃないか」など、心配でいっぱいになってきて、
どうして良いかわからなくなってくる。
私も色々悩んで、心配して、励ましたり、叱ったりしながら・・・
そんな日々の中、あるときふと思ったんです。
「勉強も遊びも大事・・・」とか言うけど、私、本当にそう思ってやれてるかな、、、
そう振り返ってみた時、迷うまでもなく「勉強が一番大事」そう思っていることに気づきました。
”” あぁ。これがダメなんだな ”” そう思いました。
それから、フラットな目で彼を見なおしてみると、
”” 今、この子は、急な心と身体と環境の変化に疲れ気味なんだな、今はゆっくりと生きたい時期なんだな。ゲームをしているときは、何も考えずにぼーっとできて、リラックスできているんだな ””
とわかったんです。
そういえば、スクールカウンセラーの先生も同じことを仰っていました。
昔は家でぼーっと過ごす時間があった。
何も考えずに、ぼーっとする時間。
これ、すごく大事なんですよ。
本を読んだり、今だったらゲームをしたり、ひとりでぼーっとしているでしょ?
私は先生に何度も教えてもらっていたけど、それが本当に大切だと思えていなかったんです。
それに気づいてからは
休んで遊んでいても、うるさく言わず(口に出さなくても、心で思っていたら同じ!)
思わず、心配せず!
基本的には気の済むまで、好きなだけさせました。
もうどうせなら楽しもうと、一緒になってゲームをして、気づけば私の方がはまってしまい
「さすがにやりすぎやろ」と息子に叱られるくらいでした^^;
基本、やりたいことを、やりたいだけやらせる。
それは、勉強も遊びも同じ。
子供にとっては本来、どちらも同じなのに
こちらが初めからレッテルを貼っているんです。
だから、子供は勉強が何だかつまらなくなる。
無理強いさせられるから、嫌いになるんだと思います。
そうやってうちのペースで過ごすうちに
だんだんと調子が戻って来て
2年生のクラスでは、担任の先生とクラスのみんなとの出会いに恵まれて、
三学期の通知表には「一年間のうちにクラスの中で誰もが一目置く、最も存在感のある人物に成長しましたね。」
と言われるほどに、学校生活を謳歌するように。
そして、今年は3年生で受験を控えているのですが
最近、なぜか勉強が楽しくて楽しくて仕方がないと、朝早く起きて勉強していたり、合間を見つけては参考書を、マンガや動画を見るときのように、リラックスしながら眺めたりしています。
1年の頃は、宿題も提出物も、「僕は出しません!」と先生に言い切って、全くしなかったのに
今は、放っておいたら、言われてない領域まで調べて、ノートにぎっしりと、色んな色ペンを使って、楽しくてやめられないといった感じで、いつまでも提出物を作成したりしています。
あまりにしつこいので
「いい加減に止めや!!」
と、まるでゲームのやりすぎみたいに、叱るくらいです。
そのとき、”” 勉強を止める親って、面白いな ”” と、自分でも思いましたが、
と同時に、
私もようやく、「勉強と遊び、どっちも大事」と思える親になったんだなと思いました。
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