いつだったかは忘れたけれど、死後の世界のようなものを見たことがあった。

いや・・！もしかして人は毎晩、眠ったあと同じことをしているんじゃないか？
と、今、思った。

。・。☆。・。
その晩、身体を抜け出した私の魂は、とても軽やかにどこかへ向かって飛んでいた。
ようやく抜け出せたような開放感だった。

その直後、これまでの人生の記憶が次々と蘇り、思い出されていたんだけど
その中で、「辛かった記憶」「嫌な思い出」は、まるで架空の出来事だったかのように
次々と消えて無くなった。

そして、「愛された記憶」「愛した記憶」・・・嬉しくて温かい記憶だけが残った。

優しいあの人の笑顔とか、もらった愛情とか、そんなのだけが実在のものとしてきらきらと生きていた。それを思いだすと温かくて嬉しくて・・とても幸せな気持ちになった。

”最後に残るのは、愛だけなんだ・・・”

私はそう知って、ホッとしていた。
。・。☆。・。



今日あった嫌なこと・・・これまであった嫌なことも・・・
本当は、朝起きたら忘れているんじゃないだろうか・・・

そういえば、幼い子供たちは、まるでそんな様子だと気づいた。

「さっきは怒ってごめんね」と言うと

「なんのこと？」と、もう忘れていたりさえするのは

まだ天使のように、天と地のあいだに住んでいるからなのかもしれない。

いつから嫌な記憶が忘れられなくなるのか、思い出せないけれど

覚えているのは、必要があるからなんだろうし

そうだとしたら、そこから「愛」を学ぶためなんだと思う。

学んで学んで・・・気がついたら

一晩寝たらすっかり忘れてしまっているような、そんな素直な人になっていたいな～。





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