③のつづき です。
私の目は、生徒さんのレッスンを眺めているのですが
それと同時に、もうひとつの映像が、まるで夢を見ているときのように同時に映し出されたのです。
起きながらにして、夢も見ている。
例えるなら、そんな状態です。
(一見、不思議なように思えるけど、実はみんな寝ているときに同じことをしている。だって、夢はこの目で見ているわけじゃないのに、映像として見えているのだから。このときはそれが、同時進行で起きたから、余計に不思議に感じるだけなのだと、私は思う。)
初めての経験なはずなのに、私は普通にその映像を眺めていました。
その映像とは、
この後・・・数十分後の自分の姿でした。
その未来の私は、レッスンが終わって、スタジオを出て・・・
いつも途中の待合スペース(いつも必ず誰かがいる)はスルーして帰るはずなのに、
なぜか今日の私は、そこに座って、一服してから帰る。
そんな映像が見えたのです。
私はその光景を眺めながら
”” へぇ~、、珍しいなぁ。。。今日は残って帰るんやぁ・・・。 ””
なぜか、見せられたその映像を鵜呑みにし、拒否することもなく受け入れていました。
受け入れるもなにも、それは決まった未来、確定事項という感じで
変更不可。 という感じだったのです。(かといって、命令されているような感じではなく、”私が、そうしたんだぁ。。。”という感じ)
そしてレッスンが終わり
”” あぁ、残って帰らなあかんのか。あそこはいつも誰かいるから嫌やねんけどなぁ、、””
そう思いながら待合を覗くと・・・
こんなことは初めてじゃないかというくらい、その日は誰も人が居なかったのです。
”” よし!今のうちや! ””
私はとにかく、席に座り。
急いで煙草を一本吸いました。
「「これを吸い終われば帰れる!」」
誰もいないところで、何の意味があってここに居なくてはならないのか
全くわかりません。
とにかく、これをしなくては帰れないのです。
ほどなく、私は謎のミッションを終え、
”” さあ、帰ろう・・・何やったんやろ? ””
そう思った瞬間・・・
”””ガチャ”””
さっきまでレッスンを受けていたスタジオの扉が開く音がしました。
””ん?誰・・・?””
そこには、居るはずのない先生(主人)がそこに立っていました。
「あれ?先生、まだいはったんですか?」
「うん、今日はちょっとだけ声出してて」
いつもレッスンが終わると、先生もみんなと一緒にスタジオを出て、私たちとは違う非常階段でそそくさと帰っていたため
私はてっきり、このフロアーには自分ひとりしかいないと思いこんでいたのです。
このとき、私と主人は、初めて二人で話すこととなります。
私は当時の、というか、ずっと漠然と抱えていたような、自分の悩みというか、あまり人には話せない心のうちをそのとき彼に話したように覚えています。
それは確か、
「愛」とか「神様」について。だったように思います。
それまで誰かにチラッと話しただけで、何となく引かれているのがわかってしまって、
”” あ、自分の感じていることは、あまり人に話してはいけないんだ ””
と感じていました。
でも、このときはなぜか、自然とそんな話をしている自分がいました。
そのとき、彼が
「あぁ。わかるわかる」
確か、そんな返事をしたと思います。(このときすでに、出逢った衝撃を受け始めている)
返事もそうでしたが、そもそも、話を聞いている表情とか、答えているときの表情が、
私にとっては、この世で初めて言葉が通じる人と出会ったような衝撃が走りました。
例えるなら、
ここがどこかもわからない異国の地に一人放り込まれて、長い間彷徨い歩く中で、ある日突然、同じ日本語を話せる人に出会ったような・・・そんな衝撃と感動です。
私はあまりの衝撃に、
「ちょっ、ちょっと待って下さい!!」
と、彼の言葉を遮った覚えがあります、、、
思えば、この瞬間が、彼との出会いを衝撃的なものとして自覚したのかもしれません。
そして、少し話をして、でもほどなく何を話していいかわからなくなり・・・
当時、世にメール機能というものが出始めたころで、
その会話をしていて、何となくアドレスを交換し、連絡を取るようになり・・・
私はその1~2週間後、1年分の授業を終えて学校を卒業することになります。
思い返すと、全ての流れが何ともぴったりというか、ぎりぎりというか、、、
よく、出逢ったものだと感心させられます。
どこかで自分の直感を無視してしまっていたら・・・
今思うと、私の人生は本当に ” 終わったも同然 ” だったろうと思います^^;
完全に私事で、どこかお恥ずかしい話でしたが・・・
今回書かせて頂いた中には、色んなヒントが散りばめられているのではないかなと思います。
それぞれの方が、それぞれに響くところを拾っていただいて、
皆さんにも同じように降り注いでいる、声なき声、自分の本当の声を、自分の直感を信じる一助になれば嬉しいです。
思いのほか長編になりましたが、
読んで下さってありがとうございました。
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私たちはこのあと、1年半後に結婚することになり、私は病院のお仕事を辞めることになります。
結婚後、第一子が生まれて9カ月のときに、私が魂の目覚めをして、精神的に大変不安定になります。
ここからは主人も大変な思いをしたと思いますが、いつのときも変わらず支えてくれて、私たちはずっと変わらず、互いに学び合い、成長し合ってきました。
13年経った今も、それは変わりません。
いつでも変幻自在でありながら、本心は揺らぐことなく、変わらずに成長し続けていきたいと思っています。
また、気が向いたときに、気が向いたエピソードをご紹介させていただくかもしれませんが、
その時はまた、楽しく読んで頂けたら嬉しく思います。
ありがとうございました。
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1. 無題
ステキですね。
自分の気持ちを大事にしてるというか。
とても素直に生きているというか。