①からのつづきです。
それはいつもどうり、医院で受け付けの仕事をしている最中に起きました。
「あっ、、私はずっとここに居てはダメだ!もっと広い世界に出て行かなきゃ!!」
なんでそう思ったのかわかりません。
特に悩んでいたわけでも、他の世界を探していたわけでもないのに、どこから来たのか、
そのメッセージはこれまで感じたことのない衝動と共に、突然私の中から湧きあがってきたのです。
もう、それが気になって仕方なくて、そわそわそわそわし始めました。
慣れた仕事をこなしながらも、頭の中はメッセージのことでいっぱい。
””ここに居てはダメと言われても、一体どこにいけばいいんだろう。。そもそもやりたいことなんて全く無いのに。でも・・・とにかくここに居てはいけないんだ。何?一体私は何がしたいの??””
そうやって、思いつくものを巡らしてみました。
当時確か25歳だったと思います。
初めは25歳の自分として思いつくものが次々よぎりました。
料理教室に行く?とか、同じ年頃の友達がしていることだったりが次々と。
でも、
そのどれもピンと来ません。
そんな作業はこれまでずっとやってきて、無かったから困っているのであって^^;
でも、
今日のこれは、わけが違う。
もう、見過ごすことなんてできないんです。
私は自分にひたすら質問を浴びせました。
案の定、どの質問にも「NO(興味なし)」と返ってきます。
しだいに、自分への問いは、25歳の私に対してではなく、
まるで3歳の頃の自分に尋ねるような心境になっていきました。
「○○ちゃんは、なにがすきなん?」
例えるなら、こんな感じです。
世間体を気にした自分、25歳としての自分に、ではなく、
ただシンプルに自分自身に問う感じです。
そのとき!!
「ん~~、歌うたうのがすき」
出ました!
ようやく、私の中から、長年のインタビューに対する答えが出てきたのです!!
もう、それを聞いた瞬間から、
”そういえば小学生の頃から一度歌を習いに行きたかったんだ”
”あの頃、何度も何度も親にお願いしたけど、経済的にも余裕がなくて行けなかった”
”そうか、今なら自分のお金で行ける!それなら親も反対しないだろう!”
もう、そう気づいた瞬間から、
とてつもない衝動が湧きあがってきて、いてもたってもいられなくなりました。
一刻も早く家に帰って、音楽学校を調べないといけません。
仕事が終わると、すっ飛んで帰って
かばんもぶら下げたまま、当時の検索ツール、ザ・タウンページを必死になってめくっていました。
そして
一番トップに書いてあった
「あ」から始まる その音楽学校に
気がつくと電話して問い合わせていました。
そこからあまり記憶がありません(笑)
気がついたときは
その学校に出向いて、担当の方と面接していて
年間の学費80万円を支払う瞬間でした。
そこで、ハッと我に返って
担当の方に変な質問をしてました。
「あ、あの、、、私、今25歳なんですよ。で、別にプロになりたいわけでもなく、ただ一度習ってみたかっただけで・・・えっと、、そんな感じでもいいんですかね・・・^^;」
まあ、担当の方は別に止める理由はないので、
「そういう方いらっしゃいますよ^^社会人でお仕事終わって来られるかたも」
みたいなことを仰い、
私もまあ、ここでやめる理由もなく。
「じゃあ、お願いします!」
そして、
担当の方が、「それで、レッスンの開始時期についてなんですが、実はもう新学期が始まって一回授業が終わってしまってるので・・・今からですと、○か月後からのスタートで良いですか?」
と。
「いや、今すぐでお願いします!時間をあけると、やっぱりやめようと思ってしまうと思うんです(><)」
そうお願いして、すぐに始めさせてもらうことになりました。
その学校のレッスンは、本来4~5人くらいのグループレッスンだったのですが、
すでにカリキュラムを組まれたあとで入ったからなのか、何の運命かわからないのですが
なぜか、自分だけ、先生とマンツーマンのレッスンになるということでした。
そこで出会ったのが 主人だったのです。
つづく
1. 無題
素敵な文章、情景が浮かびます。
前から思っていましたが、ひろよさん文章がうまいです(*^_^*)
伝わりやすい言葉で、胸にすっと入ってきます!
そんな過去があったんだ!とか、
わかるわかる!とか共通点を見つけたり、微笑ましく読みました!つづきが氣になります。まってまーす!