夕べ、中学生の息子と話していて気づかされたことがあった。
私が叱っているとき、それは起こるんだけど
いや、叱る以前に、感情的になって”怒って”しまっているときに、それは起こるんだけど、
私の話している言葉が理解できないと言うのだ。
もちろん、耳では聞こえているし、話を理解する能力も、少なくとも私が彼と同年代のときより優れていると思う。
なのに、私がどんなに怒っても、「お母さんの言ってる意味がわからん!!」
と、さらに怒ってくるのだ。
私からすれば、「何をいまさら!毎日同じことばかり言わせて、いい加減にしてよ!!」
となるのだが、(内容はごく日常的なことである、、)
こうなると二人はすれ違ったまま、喧嘩状態となる。
これをもうずっと続けてきて、お互いうんざりしているんだけど、
毎回ながら、あまりにも平行線をたどるやりとりに、私も”あれれ?”となって、
今一度冷静になって彼と話をし始める。
そのとき、彼が何とも不思議な反応をするのだ。
昨日も一連のやりとりのあと、「意味がわからん、わからん!」と言う息子に対して、
落ち着いて話をし始めた。
すると彼が、
「あー、、そういうことやったん、、、今、わかった。でも、ずっとわからんかった。ずっとずっと意味がわからんかってん!そやのに怒られるから嫌やってん!今のお母さんの言ってることはよくわかる。なんでそういう風に説明してくれへんの?!」
そう言って、急に話を理解するのだ。
私はこれまで、この真意に気づかなかった。
今まで私は、喧嘩の部分も含めて、とにかく彼に伝えるには根気が要るんだと思っていた。
彼が納得できるように、色んな角度から説明したりしなくちゃいけないんだと思っていた。
しかし、もっと大切なことがあったのだ。
彼はきっと、愛から発した言葉で無いと理解できないのだ!
だから、私が感情的になって怒っている状態では、私としては終始同じことを言っているつもりでも、届かないのだ。
確認したわけではないけど、きっとそうだと思う。
彼と接し続けてきた私には、それが腑に落ちる。
これが本当なら、彼はすごいと思う。(というより、子どもの感性はすごいのだ)
物事を理屈ではなく、愛で感じているということだ。
”何度も同じことを言わせて!” と腹を立てている私の言葉は、暴力でしかないのだ。
・・・だって、毎日同じことを言わされれば、誰だって怒ってしまう とか
・・・怒られるのが嫌なら、ちゃんとすればいいじゃない とか
そんなことは、筋の通った理屈でも何でもなかったのだ。
文章にすると、当たり前のことのように聞こえるかもしれないけれど、
私には衝撃的な気づきである、、
そして、これが合っているかどうかより
そういう人でありたいと思う。
子どもに限らず、誰に対してもそうでありたい。
いつでも、何度でも、心を込めて相手と話ができるような、そういう人になりたい。
息子は息子で、ずっとくじけずに、何度も何度もそれを伝え続けていたのだろうと思う。
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