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「魂の自分」が全てを教えてくれる 〜京都 天然石 カウンセリング

宇治市木幡にて心のカウンセリングをしています。 また東京のパワーストーンショップの老舗㈱ナ・ムーよりお預かりしている水晶の原石も販売しております。

幼稚園のころ。

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幼稚園のころ。


このときは、とても辛かったなぁ。

私は毎朝、仕事前で忙しい母親を困らせるように泣き叫び、

何とか先生が母から私を引き離しても

私はその手を振り切って、はだしのまま外へ飛び出し、母の元へと戻る。

また母が保育園に連れ戻し・・・同じことを何度も何度も繰り返した。

これが毎朝だった。


なんでこんなに寂しかったんだろう。

今から思うと、母が仕事に追われていて心ここにあらずだったのが寂しかったんじゃないかと思う。

もちろん、今となっては母の気持ちもわかるし、辛いのは母だって同じだったに違いない。

母は、私を保育園に預けてせっせせっせと働いていた。

小さくてもいい、私が小学校に入るまでに、どうしても家を買いたかったらしい。

後で聞いた話だが、母は500円のTシャツ一枚を、毎晩洗濯して着ていたらしい。

仕事場の人に「あんた、毎日同じ服着てるなぁ」と言われても

「毎日洗濯してるんで大丈夫です!」

そう言って、心の中は”家を買うぞ!”という夢で燃えていたという。

「20代そこそこの若い子がようやってたわ (笑)」

と、笑って話してくれた。



そんなある日

いつもどおり車で迎えにきた母の様子が、少し違った。

保育園を出てすぐの交差点、いつもなら左に曲がるはずなのに

右に曲がった。

「あれ?なんでこっちなん?」

「今日から新しいお家やねん!」

母が嬉しそうに言った。

突然のことに驚いたが、ちょっとわくわくしながら新しい家に向かった。

車で20分くらいのところに新居はあった。

見慣れない場所、新しい家にどきどきしていると

近所に出ていた母が急いで帰ってきて私に言った。

「ゆみちゃん、いはったで!!」

「えっ!!!」

ゆみちゃんは、私より少し前に引っ越してしまった、同じ幼稚園の大大親友である。

そう、まさかまさか、あのゆみちゃんが、またご近所に住んでいたのである!

私は急いで飛び出してゆみちゃんに会いに行った!

家を出てすぐ、向こうからゆみちゃんも飛び出して走ってきた!

「ひろよちゃん!!」「ゆみちゃん!!」


母の愛が奇跡を起こした。

私のためにと思う気持ちが、家だけでなく、親友まで連れてきてくれた。

私は、すっかり安心した。

前の家のことなんて、一瞬で忘れてしまったに違いない。



新しい家に引っ越して、私は新しい幼稚園に入った。

しかし、ここでの生活がまた私にとって辛かった。

思えば、集団生活自体が向いていなかったのかもしれない。

私はまた、毎朝泣いて困らせた。

規律の厳しい幼稚園だったから、先生もいつもピリピリしていた。

先生は、母が帰ったあと、私の頭を強くぶった。

「なんで泣くの!!」

より一層泣き叫ぶ自分の声が、仕事に向かう母の背中に届いて欲しいと思って泣いた。

思いっきり泣き叫んだ。

でも、お母さんは戻って来なかった。

戻って来れなかったんだ。今になって思うと、お母さんかわいそうに。



その頃の私は、先生が私をぶったり、私だけ廊下に立たせたりすることを言えなかった。

幼いながら、言うとお母さんが心配することをわかっていたから。

外から見える廊下に立っている時

「今、仕事で車に乗ってるお母さんがこの前を通って私を見つけてくれますように・・・」

そう願って、じっと外を見つめていた。


このことを思い出すと、今からでも母に当時の気持ちを伝えたくなる。

恥ずかしながら、きっと号泣してしまうに違いない。

それはさすがに恥ずかしいし、母も困るだろうし^^;


もうこの記憶はこのままで仕方がないのかな、、

これまで何度思い出しても、どうしても自分の力では消せなかった思い出・・・


でも、

先日ふと気付いた。

そういえば、うちの一人目の長男も幼稚園をすごく嫌がっていた。
私はどうにかして連れて行かなきゃと必死になだめたり、抱きしめたりしながら通わせた。
結局、先生にも馴染めないまま・・・卒園はしたものの、なんで同じことをさせてしまったんだろうと。子供がどうしても嫌がるなら、辞めさせてやればよかったんだ。

来年、一番下の子が入園予定なんだけど

もしもこの子があまりにも馴染めなかったら、その選択肢もアリなんだな。

育児3人目でようやくそのことに気づけた。

義務教育なわけでもないんだから、もっとその子のペースで見てやればいい。

気づいてみれば当たり前のことなんだけど

当時、頑張って通っていた私には、ちょっと縛りがあったのかもしれない。


ようやく長年の苦しい思い出が、ほろりとほぐれた。・。


全ての子供たちが、健やかに幸せに過ごせますように。








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uemura hiroyo
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1975/10/22

統合失調症 薬なしでの回復

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